現在、製紙産業全体で消費される原料の約4割はパルプ、残り6割が古紙となっていますが、当社は国内外に拡がるネットワークを利用して、これらの調達と販売を行っています。

パルプ

木材などから取り出された繊維からなるパルプは、樹種・製造方法等の組合せによって色々な種類があります。例えば、針葉樹は繊維が太く長いため、強度があり破れにくい紙が出来ます。一方で、広葉樹は繊維が細く短いため、紙の強度は針葉樹ほどではありませんが、表面が滑らかな紙が出来ます。製紙会社の用途に応じ、当社は様々な原料の調達と販売を行っています。また、各森林認証パルプの販売等を通して、合法性等の確認が可能な原料調達の推進を強化しています。

 

パルプの種類

*木材の種類による分類

    1)針葉樹(N材)2)広葉樹(L材)

*晒(漂白)の有無による分類

    1)晒(Bleached)2)未晒(Unbleached)

*製造法の違いによる分類 

    1)化学パルプ(KP,SP,AP)2)機械パルプ(GP,TMP)

 

古紙

いったん製品として消費者のもとで利用された紙、加工会社等で加工の際に廃棄される紙、これらが古紙として回収されています。古紙は製紙会社に届けられ、脱墨・漂白の工程を経て、古紙パルプとなり、また新たな紙へと生まれ変わります。再生の輪、限られた資源を大切に使うリサイクルは環境に配慮した社会の仕組みです。

当社は全国に拡がるネットワークを通して古紙を調達し、製紙会社に販売しています。

 

古紙の主な種類

【新聞】新聞紙(チラシ含む)や残紙

【雑誌】週刊誌、月刊誌、単行本、電話帳等

【段ボール】・家電、繊維、青果物等の段ボール箱など

【雑がみ】・家庭より発生する紙及び板紙で上記3種ならびに飲料用パックのいずれの区分にも入らない紙全般

【オフィスペーパー】オフィスより発生するコピー紙、包装紙、紙袋など