
代表取締役 社長執行役員
小馬井 秀臣
平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
代表取締役 社長執行役員の小馬井秀臣です。
当社は創立以来、生活、文化、産業を支える素材である紙・板紙の流通を通じて、社会の発展に貢献すべく歩んでまいりました。人口構造の変化やデジタル化の進展など、社会の変化とともに紙・板紙の役割は多様化し、紙パルプ業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。当社は紙パルプ専門商社として長年にわたり積み重ねてきた信頼と実績、知見とネットワークを活かし、コーポレートメッセージである「紙でつなぐ、未来をつくる」を実践していくため、サプライチェーンをつなぐ役割とともに、常に最適な製品とソリューションをお客様に提供することを使命と考えております。
近年、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが世界的に加速しています。環境負荷の低減や資源の有効活用は、私たち紙パルプ業界の使命であり、未来への責任でもあります。当社は、国内においては紙・板紙の原紙販売を基幹ビジネスとする中、その数量の約7割相当を古紙として回収し、原料として製紙会社に販売する形で資源循環の上での役割を果たしており、さらにはクローズドリサイクルのスキームも展開するなど、再生可能な資源としての紙・板紙の価値向上に向けた取り組みを強化、推進しております。また、脱プラ・減プラ需要の高まりを受け、環境に配慮した紙製品の開発・流通にも積極的に取り組んでおります。
2025年度より第4次中期経営計画がスタートいたしました。当社は、北東アジア事業地域統括会社として計画を実行していく中で、KPPグループの「循環型社会の実現に貢献する」という経営理念のもと、グローバルネットワークとローカル対応力を融合させ、「創紙力で未来を切り拓く」「オープンマインドな組織」「自律的な人材の育成」によって、変化していく市場環境の中でも社員一人ひとりが創造力を発揮できる環境をつくり、紙の可能性を追求し、新たな価値を提供していきたいと考えております。また、守り(生産性向上)と攻め(付加価値創造)のDXへの取り組みを推進し、物流問題や地球温暖化等の社会課題への対応も強化してまいります。
今後とも、ステークホルダーの皆様のご期待に応えるべく真摯にそして果敢に挑戦を続けてまいりますので、引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役 社長執行役員 小馬井 秀臣
2025年7月