社長執行役員 栗原 正

国際紙パルプ商事はKPPグループの持株会社制移行に伴う会社分割により、KPPグループにおける北東アジア地域の中核事業会社として新たなスタートを切りました。これを機にグループ全体で経営理念を新しく制定いたしました。今後は「ペーパーイノベーションで循環型社会の実現に貢献する」を私たちの存在意義として、これを軸に全ての事業活動を展開してまいります。

 

当社は長年にわたり、紙・板紙の販売およびその関連事業をベースに成長を遂げてきましたが、人口減少やデジタル化の影響を受け、国内の洋紙市場は長期にわたって縮小傾向にあります。このように困難な状況においても持続的な成長を実現するためには、デジタルマーケティングを活用した販売手法を取り入れること、ペーパー事業以外のポートフォリオを増加させていくこと、そして新規事業の創出・拡大を進めることを最重要課題と考え、さまざまな取り組みを進めております。2022年3月に開設したソリューション提案ウェブサイト「SHIFT ON(シフトオン)」を活用したデジタルマーケティングもそのうちの一つです。オンライン販売の面では海外グループ会社の知見と先行事例を生かして、国内においてもECを活用した売る仕組みを構築、展開してまいります。

 

また、世界的に脱プラ・減プラの需要が高まっており、環境負荷低減に資する商品市場は拡大傾向にあります。当社はこの潮流を確実に捉えて当社の総合循環型ビジネスモデルをさらに進化させ、環境関連商品については川下分野への事業拡大も検討してさらなる拡販を目指します。グループ各社とも連携しながら、これらの環境関連ビジネスを当社事業の柱に育てあげ、事業ポートフォリオ改革の実現を目指します。

 

今後とも日本国内における業界第一位の紙商としての誇りをもって地球環境に配慮した事業活動を展開し、「循環型社会の実現」という使命を果たしてまいりますので、今後も変わらぬご支援とご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 社長執行役員 栗原 正
2020年6月

 代表取締役 社長執行役員 栗原 正
           2022年10月