今年の春に、長野県信濃町黒姫のC.W.ニコル・アファンの森財団の下で行ったKPPの社員研修の様子を、前回に引き続き写真と共に紹介します。

北エリアの散策後は、Afan KPPの森がある未だ整備が進んでいない南エリアで実際の管理作業を行いました。

Afan KPPの森までは少し距離があるので、バスで移動します。         

 

ふもとの車道から山道を登ること約20分、南エリアに到着です。

 

管理作業を始める前に、南エリアに隣接する国有林を視察させてもらいました。

アファンの森との管理方法の違いの説明を受けながら、さまざまな森の在り方を知る機会となりました。

 

 

気持ちを引き締めて、Afan KPPの森での管理作業に取り掛かります。

作業には剪定バサミやテノコを使うので、ヘルメットと軍手でしっかり防備します。

アファンの森財団の方の注意点を聞く参加者の表情も真剣です。

 

 

いざ森の中へ。ケガの無いように気を付けながら進んでいきます。

足元に積んである枝類は、以前に刈り取ったものです。刈り取った枝を森に積んで残しておくと、小動物の隠れ場所や昆虫たちのすみかになるんだそうです。そしてやがて、土に還っていきます。

 

 

この日の管理作業は、ヤブ刈りです。放置するとヤブを構成する種類の木だけが繁茂して、他の植物の生育を阻害してしまいます。そのため、多様性の回復を目指す森づくりにおいては、大切な作業です。

伐って良い種類の木と、森に残す種類の木を確認しながら、茂っているヤブを減らしていきます。

 

ノコギリを初めて使う参加者も、使い方を教わりながら作業に取り組みます。

 

しばらくすると、ノコギリの使い方にも木の種類の見分け方にも慣れてきて、どんどん作業が進みます。

 

伐ったヤブは1か所にまとめておきます。(写真左手前)

 

約30分の管理作業で、辺り一帯がすっきりしました。

 

参加者全員で記念撮影をして、作業は終了です。

 

今回の研修では13名で管理作業を体験させてもらいましたが、普段のアファンの森財団では毎日2名がかかりきりで森全体の管理作業をしているとのことです。森の再生にはたくさんの手間と時間が必要と、勉強させていただきました。

 

 

 

目印の看板を設置しました

研修の翌日、参加者たちが管理作業をしたすぐ近くの場所に、Afan KPPの森を示す看板が建てられました。看板の先の3.5ヘクタール(サッカーコート5枚分)がAfan KPPの森であることが一目瞭然となりました。


KPPグループは今後も、アファンの森財団と一緒に、100年先の森づくりを見据えた支援を続けてまいります。