今年の春に、長野県信濃町黒姫のC.W.ニコル・アファンの森財団の下で行ったKPPの社員研修の様子を、写真と共に紹介します。

まず参加者が訪れるのが、研修の拠点となるアファンセンターです。

森の中に建つ木造の美しい建物で、研修用ホールと同財団の事務所を兼ねています。

 

到着したらさっそく、森について講義の時間です。

同財団の野口専務理事が講師を務めてくださいました。

 

地球の誕生から46億年かけて形作られてきたダイナミックな生態系のお話と、人間の生活様式の変化がそれに与えている影響についてお話を伺いました。


その上で、失われつつある生物多様性をよみがえらせようと、アファンの森で40年続く森の再生活動について教わりました。

参加者はメモを取りながら、真剣に講義に聞き入りました。

 

座学を終えると、ちょうどお昼時です。

これからの散策に備えて、参加者でお弁当をいただきます。

 

くるま麩や豆腐の植物性タンパク質と、地元の山蕗や雑穀など里の恵みが組み合わさった信濃町特製癒しの森弁当です。

 

 

腹ごしらえが済んだら、生物多様性の再生を目指して39年目のアファンの森(北エリア)の散策へ。

装備を整えて準備万端です。

木漏れ日の差す小径を、同財団の方の先導で歩いていきます。

39年の時間を掛けてよみがえった森の姿に触れ、講義で学んだ内容を体感しました。

 

散策の途中では、絶滅危惧種のエビネや珍しいギンリョウソウも見つかりました。

エビネ:準絶滅危惧(環境省RDB)、絶滅危惧Ⅰ類(長野県RDB)

ギンリョウソウ:別名ユウレイタケとも呼ばれるが、キノコではなく菌類から影響をもらう珍しい植物。

 

森のあちこちで、「ホー、ホケキョ」で有名なウグイスが鳴いています。

参加者は五感を使ってアファンの森の多様性豊かな自然を体験しました。

北エリアの散策後は、Afan KPPの森がある未だ整備が進んでいない南エリアで実際の管理作業に続きます。

そちらの様子は、次回のエコスタで紹介いたします。

 

どうぞ次回もご覧ください。