紙は、私たちの暮らしに欠かせない素材です。KPPグループでも、皆さんの生活をより便利に、より快適にするための、さまざまな紙製品を取り扱っています。
一方で、紙は森林資源を原材料として生産されるため、その「選び方」が環境に大きな影響を与えます。持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した紙を選ぶことが重要との考えから、KPPグループではFSCⓇ認証紙の取り扱いを増やしています。
FSC認証は、責任ある管理をされた森林と、限りある森林資源を将来にわたって使い続けられるよう適切に調達された林産物に対する国際認証制度です。 この制度は、国際的な非営利団体である「FSC (Forest Stewardship CouncilⓇ)」、日本語では「森林管理協議会」によって運営されています。
分かりやすく言うと、「大切な森を守りながら、持続的に利用していくための制度」です。
森は、紙製品の原料となる木材を生み出すだけでなく、CO₂を吸収し、さまざまな生き物のすみかとなるなど、人間や動植物にとって欠かせない存在です。
しかし近年、世界中で自然の森が減少し、環境問題や社会問題が深刻化しています。
こうした状況の中、無計画な伐採から森を守り、これからも長く森の資源を活用していけるように、との考えから、Forest Stewardship Council(森林管理協議会)が設立され、森林認証制度が始まりました。
つまり、FSCの厳しい基準のもとで生産され、流通・加工のすべての工程で正しく管理された製品だけが、FSC認証紙と名乗ることができる、という訳です。
ちなみに、FSC認証紙には以下の3つの種類があります。
- FSC 100%:すべてが認証森林からの原材料で構成
- FSC ミックス: 認証材・管理木材・リサイクル材などの混合
- FSC リサイクル:100%回収原材料から構成

- 拡大
- (国際紙パルプ商事 ライセンス番号:FSC-C022041)
FSC認証紙を選ぶことは、先述の通り「大切な森を守りながら、持続的に利用していく」ことにつながります。
そして、この認証マークは、特別な製品だけに付けられているのではなく、私たちの身近な紙製品、例えばトイレットペーパーやティッシュペーパー、ノート、メモ帳などでも見つけることができます。
つまり、誰もが森のことを考えた選択肢を取れる、ということなのです。
KPPグループではFSC認証紙などの森林認証紙*1の取り扱い拡大に取り組み、年間で約60万トンの森林認証紙と、15 万トンの森林認証パルプ*2を販売しています。(2023年度)
また、直近では、環境に配慮した製品を求めるお客様の要望に応え、FSC認証紙を使った以下のような製品を開発しました。
中日新聞社へのFSC認証紙製ごみ箱の納入
詳細はこちらからご確認いただけます。
環境負荷低減に向けての取り組み|GREEN KPP|国際紙パルプ商事
*1 森林認証制度には、ほかにもPEFC-CoC認証があり、KPPはそちらの認証も取得しています。(ライセンス番号:PEFC/31-32-53)
*2 パルプとは紙を作るための原料で、チップ状にした木材などから繊維を取り出して作られます。
「紙を選ぶことは、未来を選ぶこと」
そのような想いから、KPPグループはこれからも、FSC認証紙の取り扱いをさらに拡大し、環境と社会にやさしい紙流通のリーディングカンパニーを目指してまいります。
