
KPP公式キャラクターのエコモちゃんが、森づくりの大切さや森のもつ力を学んでいくよ。
みんなもエコモちゃんと一緒に調査に出かけよう!

エコモちゃん
ひさしぶりだね、みんな!ぼくはエコモちゃんだよ。
今回は、KPPグループが支援しているアファンの森財団が8月に行った「5センスプロジェクト」について、同財団の大澤さんにお話を聞くよ。
大澤さん、こんにちは。今回の「5センスプロジェクト」って、どんな活動だったの?

{大澤}^{おおさわ}さん
こんにちは、エコモちゃん。
わたしはアファンの森で働いている大澤です。今日はよろしくおねがいします。
「5センスプロジェクト」は、子どもたちが自然の中で五感を使って過ごすことで、自分らしさを取り戻すことを目的としたプログラムです。
今回は、2024年1月の能登半島地震で被災した児童養護施設「あすなろ学園」の子どもたち11名と職員5名を、8月3日から5日の3日間、長野県のアファンの森に招待しました。

震災で大変な思いをしている人たちに、自然の中で過ごしてもらったんだね。
どんなことをして過ごしたの?

特別なプログラムを用意するのではなく、子どもたちがやりたいと思った事を、3日間でやりつくしました。木のぼりやブランコ、イワナ取り、森の中での食事づくり、ナイトハイク、森の生き物とのふれあいなど、五感のすべてを使う活動を行いました。2日目には、アファンの森の近くの山を登って、滝行体験もしてきました。ちょっと大変だったけど、一緒に過ごすみんなで協力し合って、忘れられない思い出ができました。

トンボやカエルなど、たくさんの森の生き物に親しみました。

滝に打たれるのは大変だけど、やりとげた後はスッキリ!

楽しそうだけど、ちょっと大変そうでもあるね。
参加してくれた子どもたちの反応はどうだった?

初日は緊張していた子どもたちも、次第に笑顔を見せて、素直な表情や言葉がたくさん聞かれるようになりました。「楽しかった」、「虫が怖かったけど、触れるようになって楽しかった」、「スタッフが優しくて、初めて会った気がしなかった」など、たくさんの前向きな感想を話してくれました。森での体験を通じて、話す声が大きくなったり、積極的な行動、協力し合う姿が見られたりと、心の変化が感じられました。

疲れてきたら、ハンモックでちょっと休憩。体と心を落ち着けます。

普段の生活から離れて、森の中でのびのびと過ごしました。

一緒に参加してくれた、職員の方の感想も聞きたいな!

「震災後、いろいろなことが思うようにできない中で、自分を取り戻すような時間だった」と、言ってくれています。職員の人たちも、子どもたちと同じで、震災からずっと大変な思いをしてきていますから、森で過ごす時間が、役に立って本当にうれしかったです。
3日間をまるで家族のように過ごすことができて、お別れのときは感情が込み上げてきて涙がこぼれそうになりました。

参加者とアファンの森のみんなでの記念撮影。明るい笑顔を見せてくれるようになりました。

今回の「5センスプロジェクト」に参加した人たちは、なんだかみんな元気になっているみたい。どうしてなの?

日本には{森林浴}^{しんりんよく}という言葉があるくらい、昔から森で過ごすことが体と心に良いと考えられてきました。実際に、アファンの森のある信濃町でその効果を測定し、ストレスホルモンの低下やナチュラルキラー細胞が活性化することが証明されています(※1)。
またカナダの一部の州では、森の中で歩いたり過ごしたりすることが、ストレスを減らして血圧や心拍数に良い効果をもたらすと認められていて、お医者さんが「1週間に2時間は森を歩くように」といった処方箋を出したりしていますよ(※2)。

森のもつ力ってすごいんだね!この活動を通して、どんなことを願っているの?

5センスプロジェクトは、「自分らしく生きる」ことを大切にしてほしいとの思いで取り組んでいます。さまざまな方々の支援のもとで成り立つ活動でもあるので、森で優しくされた経験を、今度は誰かに優しくできる思い出にしてほしいと願っています。

とっても素敵な活動だったね!僕も森に行きたくなっちゃった。
今回の調査でわかったことをまとめてみよう!

<今回のポイント>
- KPPグループは、自然体験を通じて子どもたちの心の再生を支援する、アファンの森財団による「5センスプロジェクト」に賛同しています。
- アファンの森での活動は、子どもたちの五感に働きかけることで、自己肯定感や協調性を育みます。
- 被災地で大変な思いをしている子どもたちへの支援として、森の中で過ごす時間を通じて「自分らしさ」を取り戻す機会を提供しています。


とっても大切なことが分かったね!次回もお楽しみに!