国際紙パルプ商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員CEO:田辺 円、以下:当社)は10月1日より、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社(本社:三重県松阪市、代表取締役:北角 強)の松阪木質バイオマス発電所において、当社が開発したバイオマス発電所運転支援システム「BM ecomo」の実証運転を開始いたしました。

バイオマス発電所では運転員によるオペレーション及び設備の管理が行われており、日々変化する燃料品質への対応や設備保守作業には属人的な経験による操作が不可欠です。24時間連続稼働する発電所では、安全面に特に配慮した運転や設備の管理が求められており、運転員の負担は非常に大きなものとなっております。また、発電所の稼働状況は見える化の程度が低く、外部への情報伝達がスムーズにいかない場合も多いため、緊急時の現状把握に時間がかかり、迅速に問題解決ができないなど、多くの課題を抱えております。

 

「BM ecomo」は、AI・IoT等の最新テクノロジーを活用し、バイオマス発電所から得られるあらゆるデータを収集・解析し、バイオマス発電所の日々の運転にとどまらず、事業経営までを支援することを目的とした、バイオマス発電業界初となる運転支援システムです。徹底的な効率化や利益最大化の追求、圧倒的なデータ分析による異次元の見える化・自動化の実現により、バイオマス発電所の抱える課題を解決し、新たな形のバイオマス発電事業を作り上げていくことを目指します。今後は、同発電所での実証運転を重ねシステムの改良・商品化を進め、営業販売に向けた準備を継続いたします。

 

当社グループは、総合循環型企業としてマテリアルリサイクルとサーマルリサイクルの両輪を回すことによって、社会課題の解決を目指しており、今回の実証運転は、サーマルリサイクル事業の拡大をサポートする取り組みの一環として実施しております。

 

尚、当該システムの開発期間・販売時期については現時点では未定となります。開発期間・販売時期が明らかになりましたら速やかに開示いたします。また、本件が当社の2020年3月期連結業績予想に与える影響は軽微であります。
 

<本件に関するお問い合わせ>

経営企画部 IR・広報課 TEL:03-3542-4169